脚本基礎クラスの受講を終えて 〜受講生レポート

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私がこのコースを受講した動機は、会話で物語を成立させる、という事に興味を持ったからである。

プロの脚本家が講師の先生であるということが、先生の人柄と相まって、とてもよかった。例えば、大学の先生は研究者の方が多いし、小説家の方エッセイストの方が講師で来られても、講義としては分かりにくかったりもした。

楠本先生以外の講師の方々も、色々な立場からの話が聞けて楽しかった。正直なところ、毎週課題をこなすのは、なかなか大変であったが、他の講師の講義が入ることで課題に取り組むための時間と気持ちの余裕が生まれて、助けられた。

中島監督の講評については、映画の全盛期から数多くの映画を手掛けてこられた方の意見は、映像化する場合の視点がより実践的であると感じた。苦しまぎれに出番を増やした、主人公の父親像を評価して頂けて光栄であった。生徒の作品を全部読んで頂けていたので、嬉しかった、という他の生徒の意見もあった。

提出した課題の脚本『鱧、食べたい』の改稿であるが、主人公をどう変化させるかとともに、変化をどうやって現していくかを考えて、取組むつもりである。

半澤 恵子