配給宣伝クラス 第6回レポート

6回の講師は、第3回から二度目のご登壇。
キネプレ編集長の森田和幸さんです。

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●プレスリリース赤ペンまみれ

 まずは、各人が事前に提出していた課題『頼りない人々』のプレスリリースを、一枚ずつ講評していただきました。誤字脱字、「」と『』の使い分け、感情的な表現になっていないか、具体的なデータに基づいた文章か……。返却いただいたリリースは、赤ペンで真っ赤に染まっていました。(非常に細かく、厳しく添削していただきました。ありがとうございます!)

 私は劇場で配布されているチラシを参考に書いてしまったので、無意識の内に「観客向けの文章になっていました。しかし、プレスリリースは「報道のプロに向けて発信するものです。想定するターゲットがぶれていては、相手に響きません。

 いま自分が手がけているものが、誰に、何を、どう届けることを目的としたものなのか。その認識を、意識的に持ち続ける必要を感じました。

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かしこみかしこみ囲み取材

 次は、リリースを受け取った立場として、実際に取材をしました。方法は囲み取材。順番などはなく、挙手して順に質問していきます。ポイントは、前の質問と関連付ける流れを作ること。お相手は、『頼りない人々』の浅川監督と松野監督。こういった取材経験のない私たちは、初めの挨拶からたじたじです。しかし、そんな私たちの質問に監督は丁寧に答えてくださり、徐々に場の雰囲気が良くなっていくのを感じました。そして、私たちもあまり途切れることなく、質問を続けることが出来たように思います。囲み取材のもうひとつ重要なポイントは、その場の全員で話しやすい空気を作り上げることだと感じました。

 そういう中で、タイトルが決定するまでの経緯、各作品に共通するポイント(三角関係)やアイテム(お酒)、そしてその効果など、様々なお話を伺うことが出来ました。また、他の受講生の質問には自分にない視点や考えに基づいたものがあり、ひとつの作品を多角的に捉えることが出来ました。

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裏課題「HA割」

 この日、森田さんはご存じなかった課題がもうひとつありました。それが、「前回の講義で考えたHA割(http://cinemacollege-kyoto.com/2303)のリリースを書き、キネプレに掲載していただけるよう森田さんに突撃プレゼンする」というもの。皆が緊張の面持ちで見守るなか、代表の受講生が森田さんに突撃しました。最初は何事かと驚かれていた森田さんでしたが、「写真などがあった方が伝わりやすい」「一枚の写真には、背景にポスターを貼るなどして情報を盛り込んだ方がよい」など、様々なアドバイスをいただきました。そしてそれを基に、その場で行動に出る受講生たち。果たして、無事に掲載していただけるのでしょうか。その結果は、以下のリンクからご確認ください。

http://www.cinepre.biz/archives/16260

藤村 友弥


*12/6(土)〜12/19(金)立誠シネマ『フランシス・ハ』で実施される「HA割」詳細についてはこちらをご参照ください。
http://risseicinema.com/archives/8823