いいシナリオの条件、いい映画の条件

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2013年8月18日 企画・脚本クラス 最終回レポート
講師:中島貞夫監督

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今回が最終日となった企画・脚本クラスの講義でしたが、中島貞夫監督に授業をしていただきました。元・立誠小学校の特設シアターにて、講義は進みました。一番強く心に残った言葉は、

「いいシナリオが駄目な映画になる事はあっても、駄目なシナリオがいい映画になる事は絶対にない」

です。私達は当然いいシナリオを書けるようになりたいと思い、皆このクラスに集まってき、数ヶ月の間学んできましたが、最終日に中島監督にこのお言葉を頂いて、本当に身の引き締まる思いになりました。他にも、大変有難いお言葉を沢山いただきました。

「いいシナリオは、他の人の役割、たとえば役者の方やスタッフの方など映画製作に携わる全ての人々に、
自分の役割が自然に読み取れるようになっていること」

「人間をどう観るか、人間とはなんだ、という人間観察の重要性」

「1スジ、2ヌケ、3ドウサの意味」

などなど(これだけではありませんが)、脚本家を目指す人間には、今後の活動にとって本当に財産になるお言葉ばかりでした。最後は受講生が中島監督に思いのたけや質問をぶつけ、熱いご回答をいただき、今後の執筆へのモチベーションは最高潮にまで達しました。講義が終わってから、中島監督、そしてレギュラー講師をしていただいた安田真奈監督を、受講生全員で囲み、記念撮影を行いました。中には中島監督からサインをいただいている受講生までいました。後日、シネマカレッジ京都事務局から記念写真を送っていただき、一生の宝物となりました。

この日は最後の講義が終わったあと、安田先生のお計らいで、某テレビ局ディレクターの方との座談会を、延長講義の形で元・立誠小学校の近くの喫茶店で開いていただきました。全員が参加し、貴重なお話をお伺いする機会を得ました。その後、打ち上げとして飲み会になだれ込み、創作の話に花を咲かせました。

企画・脚本クラスは、シナリオライターを目指す人間にとって、もちろんシナリオの知識・技術も得られるし、仲間も得られるし、本当に充実したクラスだったと思います。本当に有難うございました。

私は後期もお世話にならせていただくと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


松井 孝典(シネマカレッジ京都 2013 前期 企画・脚本クラス受講)