2013年度 前期クラス

Bクラス: 隔週土曜日開催/全8回/定員:15名隔週ペースでキホンをおさえる!
Aクラス: 毎週日曜日開催/全15回/定員:15名週イチペースでシッカリとテンポよく!

感情豊かな俳優力をつける——
演じることは技術である。

脚本の意図を読み取り、感情を観客に伝える”技術”を身につける。関西在住の映画作家レギュラー講師(2人体制)による制作実践の授業を軸に、韓国式メソッドの基礎トレーニング、さらに現役最前線のプロの映画監督による演技指導を重ね、相乗的な効果を狙います。撮影現場で明日活躍できる俳優を目指します。

俳優・演技クラスは2つのコースをご用意。毎週のAクラス(全15回)と、隔週のBクラス(全8回)。あなたのペースに合わせたクラスを選んでください。

 

授業内容

映画(=カメラ)の前での演じ方を身につける!
[レギュラー講師による実践指導]

―― 講師: 松野泉、浅川周

2人の講師がこのクラスのために共同で書き下ろしたオリジナル脚本を映画化する過程を、作り手の意図を理解しながら、俳優として体験していきます。音響や照明などの専門技術も併せ持つ現場経験豊富な講師が、俳優としてのあなたの成長を見つめます。クラス終了後、授業で使った短編脚本を選考された受講生で実際に映像化することも予定しています。

演じる基礎技術を身につける!
[メソッド演技法による基礎訓練]

―― 講師: 金世一

自然な感情や人格を実現するための技術としての演技訓練法メソッドを用いて、どんな状況にも対応できる技術を養います。韓国メソッドのトレーナーであり俳優でもある専門講師のトレーニング。

どんな現場にも対応できる俳優へ!
[第一線で活躍する映画監督からの直接指導]

―― 講師: 谷口正晃

しっかり伝わる演技とは? 観客の心を揺さぶる演技とは? プロの第一線で活躍し、新人俳優の演出力にも定評のある谷口正晃監督による演技指導。監督とのやり取りを通じて真に迫る演技を身につけてください。

 

講師紹介

松野泉
映画監督・録音技師・ミュージシャン

★レギュラー講師

1982年生まれ。映画作家であるとともに、スタッフとして録音・音響・音楽を手がける。監督作として『GHOST OF YESTERDAY』(06年)が第30回ぴあフィルムフェスティバルにて審査委員特別賞、企画賞(TBS賞)を受賞。第3回CO2企画助成作品として『YESTERDAY ONCE MORE』(07)を監督。また弾き語りミュージシャンとしてライブ活動も行い、『労働者階級の悪役』(12年/平波亘監督)では主演俳優・音楽として参加するなど、マルチな活躍を続ける。

浅川周
映画監督・照明技師・脚本家

★レギュラー講師

1979年生まれ。プロ・アマ問わず様々な現場に参加しながら映画制作を続ける。04年にシネトライブ、KODAKの助成を受け、『赤を視る』を監督。各国映画祭で高い評価を得、国内でも多数の観客動員をみせた。短編『朝に、薫る。』『とけて、まざる』等を制作し、第4回CO2企画助成作品として『bluebird』(08年)を監督。照明スタッフとして『ー×ー』(08年/伊月肇監督)、『太秦ヤコペッティ』(13年/宮本杜朗監督)等多数。現在はシナリオライターとしても活動。

金世一
俳優・演技講師

★トレーニング講師

韓国・釜山生まれ。慶星大学在学中(演劇専攻)の98年、ドンニョック(釜山演劇製作所)創立に参加。俳優として活動の傍ら演技指導者で活躍。高校教員(演技教育)を経て03年から日本文化庁の海外芸術家招聘研修員として来日。その後東京を中心に小劇場から大劇場まで幅広く活動。現在は映画24区にて演技トレーナーとして活躍中。また東京大学の文化資源学研究室所属で演技論に関する研究活動も重ねている。「韓国の蜷川幸雄」と称される世界的に有名な演出家の李潤澤(イ・ユンテク)氏の演出助手も務めるなど、演出にも携わっている。演出作『秋雨』が2012 Miryang International Summer Perfoming Art Festivalで作品賞を受賞、13年、ソウルでの再演を控えている。

谷口正晃
映画監督/『時をかける少女』

1966年、京都市生まれ。日本大学映画学科卒。89年、『洋子の引越し』がPFFで最優秀16mm賞と最優秀男優賞をW受賞。その後、根岸吉太郎、井筒和幸、平山秀幸、篠原哲雄、冨樫森といった監督の現場に助監督として参加し、10年、仲里依紗主演『時をかける少女』で劇場用長編監督デビュー。同作で第32回ヨコハマ映画祭新人監督賞を受賞。11年に桐谷美玲W主演『乱反射』『スノーフレーク』、12年に三根梓主演『シグナル ~月曜日のルカ~』、『BUNGO ~ささやかな欲望~』の一編『幸福の彼方』など、若手俳優の初々しい魅力をひきだす仕事が続いている。「シネマカレッジ京都」の拠点となる立誠小学校出身で、今年、地元地域を舞台にした新作(映画24区・シマフィルム共同製作)を監督する。