『さよならも出来ない』TAMA NEW WAVEにてグランプリ&ベスト女優賞受賞!

シネマカレッジ京都・俳優コース「制作実践クラス」の講座を経て、修了作品として制作された
松野泉監督『さよならも出来ない』が、第17回TAMA NEW WAVEのコンペティション部門にて
グランプリ&ベスト女優賞(土手理恵子さん)を受賞しました。

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3ヶ月の講座期間のワークショップを経て、作品制作でも本読み・リハーサルを
出演者となる個々の受講生ひとりひとりが入念に取り組み、ささやかな規模の
体制ではありますが、こうして評価を頂けるような作品となりました。
作品に対してグランプリという評価を頂いたこともさることながら、
ベスト女優賞を土手理恵子さんが受講生キャストを代表して受賞したことは、
本作にとってかけがえのない喜びです。

今後、より多くの方にご覧いただけるよう上映機会を考えて参ります。
どうぞよろしくお願い致します。

 
 

『さよならも出来ない』

2016年/HD/76分  シネマカレッジ京都 俳優コース 制作実践クラス14-2 修了作品
監督:松野泉/撮影・編集:宮本杜朗/美術:塩川節子/録音:斎藤愛子/制作:鶴岡由貴/録音・助監督:斗内秀和/メイク:森島恵/音楽:光永惟行/プロデューサー:田中誠一

出演:野里佳忍、土手理恵子、日永貴子、長尾寿充、龍見良葉、余部雅子、柳本展明、上西愛理、上野伸弥、今井理惠、宮前咲子、篠原松志、田辺泰信、堀田直蔵、辻凪子
 
❖STORY❖
香里と環は別れてから3年も同棲生活を続けている。友人や周りの人間からは関係をはっきりさせた方が良いと言われるが、家の中に境界線を引き、ルールを設け、恋人、友人、他人でもない生活は続いている。そんなある日、環は会社の同僚の浩に食事に誘われ、香里も同僚の紀美から思わせぶりな態度を示される。さらに、環の叔母夫婦、景子と邦夫が二人の状況を探りに来てしまう。二人は何故離れられないのか、別れるとはどういう事なのか。決断の時が訪れた。
 

❖予告編❖

 

profile3❖監督プロフィール❖
松野 泉(まつの いずみ)
1982年生まれ、京都出身。大阪芸大卒。初長編『GHOST OF YESTERDAY』が第30回PFFにて審査員特別賞、企画賞を受賞。長編第2作はCO2企画助成作品『YESTERDAY ONCE MORE』(07年)。2013年よりシネマカレッジ京都の俳優コース講師をつとめた。映画録音(整音)技師としても『Dressing Up』(12年/安川有果監督)、『SAVE THE CLUB NOON』(13年/宮本杜朗監督)、『ハッピーアワー』(15年/濱口竜介監督)などに参加。
 
❖監督からのメッセージ❖
この作品はWS(シネマカレッジ京都)を経て製作された映画です。出演者と共に、お芝居を通して他者と向き合うという事はどういう事なのか思考を重ね、演技するという事に対して技術論ではなく、その人自身の在り方として立ち向かう方法はないかと模索を続けました。この作品を通して、私はたくさんの魅力的な人物に出会いました。それは、出演者自身でもあり、この物語という時間を共有する事で産まれた「初めまして」の誰かでもありました。この作品を観た人達の中に、思いがけない出会いの瞬間がもたらされる事を心から願っております。