僕たちは脚本は書いたことはあるけれども、映画の企画なんて作ったことない。

企画開発クラス 第4回レポート
2014年2月1日

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結局のところ、企画開発クラスで何を僕らは学んでいるのだろうか。
1月4日のガイダンスのレポートでは「企画開発クラスこれから何すんの?」と問い、
「チームで映画の企画を創り上げる」と答えた。
いやいやいや、今のところ全くチームで企画創り上げてる感ありませんけど!
落ち着くんだ。落ち着くんだ自分…。

要するに、あれだ!今までの授業は前振りだ。
僕たちは脚本は書いたことはあるけれども、映画の企画なんて作ったことない。
だから百戦錬磨の先輩方から映画の企画を創り上げた実体験を聞き、これからに活かせ!
ということなのだろう。

一番初めの授業では谷口監督から話を聞いた。
映画の始まる瞬間は「物語のキー」を体言化するアイディアが生まれる瞬間だ。
ということを学んだ。
詳しくはこの素晴らしいレポート(▶こちら)を読んでほしい。

二回目の授業では矢崎監督と脚本家の武田さんから、
映画の企画をカタチにする行為は監督の想像を越える脚本家の戦いである。
ということを学んだ。

三回目(今回)は浅川監督が監督と脚本を勤めた『頼りない人々』の一遍の『言葉は風に乗って』について。
脚本に書かれていることを俳優に演じてもらって映像化する過程の話を聞いた。
僕は『言葉は風に乗って』は脚本を読んで、既に一つの作品として完成しているように思えた。
しかし、俳優に演じてもらって、映像化される過程で新たな要素が加わり、
脚本とは全く違う捉え方さえできる作品に生まれ変わっていた。

五回目の授業では谷口監督の『父のこころ』公開記念イベントを通じて、映画の出口を学ぶらしい…。

この4回の授業を並べることで改めて気づくことがある。
今までの授業は映画が「オギャー」と産まれてから、独り立ちするまでの過程を追った構成になっているのである。
なるほど、我々は百戦錬磨の先輩方のお話を聞くことで一通り映画作りを追体験したのだ。

と、映画を企画する全体像が見えたところで、やっと我々がチームで企画を創り上げるようなことを始めるらしい。
今までの先輩方の話は活かせるのか!乞うご期待。
それでは次回の「物語のキーを捜す旅!脅威の1000本アイディアノック!」のレポートでお会いしましょう!

浅山幹也