脚本基礎クラスを受講して 〜受講生レポート〜

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脚本基礎クラスを受講して

脚本を書く上で一番重要なことは、文章が書けること――この講義を受ける前はそう思っていました。
しかし、講義を終えた今、それだけでないことがよくよく分かりました。

もちろん、脚本を書く上で文章力は必須条件ではあるのだとは思いますが、
それよりも大切なこと(そしてそれは私にとって非常に難しいこと)が沢山ありました。

例えば、主人公をいかに動かすか、プロットポイントはどこでそれはその後の主人公にどう影響するのか、
そもそも主人公の物語を通しての欲求は何なのか、など。
これらをひとつひとつ明確にしながら脚本に仕上げていくには、文章力だけでは到底成り立ちません。
企画力はもちろん、物事を客観的かつ多様な角度から見る力に、論理的な思考を持つこと、
情報収集力、そして何事にも疑問を持つことなど、挙げればきりがありませんが、
脚本を書く上ではそういった力が非常に重要となってくるのだということを学びました。

全10回の講義を終え、人生初の脚本を何とか書き終えました。
しかし、自分ですでに気付いている点や現時点では見えていない問題点も含め、
まだまだ改善すべき点が多々あります。
講義をしていただいた先生方や一緒に講義を受けた皆さんのご指摘を参考に、
これからも改稿を続けていきたいと思います。

課題は大変でしたが、「何かを学んでいる」ということが楽しく充実した3ヶ月でした。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。


田中 麗(シネマカレッジ京都 脚本コース 脚本基礎クラス14-1受講)