失敗したッ!

企画開発クラス 第5回
2014年2月15日

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「失敗したッ!」

前回のアイディア出しを踏まえ自主的に書いてきたプロットの発表する直前にそう思った。
前回、2月8日の授業では映画の企画のアイディアをブレインストーミングしたのだが、「これだ!」と思える企画がなかった。
アイディアのままだと、それが映画になると判断がつかない。
ならいっその事、プロットにして、ある程度かたちにしてしまえば判断がつくのではないか。
そう思い、一週間頭を捻りプロットを書き上げ、2月15日、今この場所にいる。

本来ならば、
「この企画には、こうこうこういう狙いがあり、こういう面白さを観客に届けることができます。」
だとか
「このアイディアの画期的なところは、こうこうこういうところです。」
と説明すべきなのだが、今の僕にはそれが出来ない。

一週間、僕が頭を捻っていたのは『ストーリーをどう面白くするか』のみである。
あとは何も考えていない。
木を見て森を見ず…。
今この場が脚本の面白さではなく、企画の面白さ・新しさを述べる場であると、プロットを発表する直前に気づいたのだ。
当然、語る言葉をもっていない僕は、しどろもどろな発表しかできなかった。

この恥ずべき初歩的な失敗から学ぶものは大きい。
「他人に企画の面白さ・新しさを説明できるようにする」という一つの到達点が見えたからだ。

他人に自分が考えた企画が面白く、新しいと感じてもらうためには何が必要か?

「企画には分析ではなく、飛躍が必要」

講師の田中さんがふと口にした言葉が心に引っかかっている。
これを書いている時点で「これだ!」と自信を持てるアイディアはない。
しかし、来週までには意地でも見つけてやろうと思っている。

浅山幹也