映画の企画を考える責任の重さ

企画開発クラス 第6回 レポート
2014年2月22日

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「映画を企画することの出口を観てほしいんだ」

講師の田中さんの言葉が頭に残ったまま僕は元立成小学校の特設シアターにいる。

前から3列目の一番右端、通路側が好きな僕はそこを陣取った。
京都の俳優ワークショップのひとつの集大成『父のこころ』はとても小さな映画だった。
誰かが世界を救うわけでもなく、大きな問題を社会に訴えるわけでもなかった。

ただ、どうしようもないくらい自分に正直な人がスクリーンに映っていた。

その後、主演の大塚まさじさんのライブが開かれた。
大塚さんとファンの皆さんの熱気あふれた素晴らしいライブだった。

ライブの後に関係者の皆さんが、いろんな人に『父のこころ』を知ってもらう協力をお願いしたり、上映に向けての打ち合わせなどをしている。

「映画を企画することの出口を観てほしいんだ」
その言葉をまた思い出す。

「これからが勝負なんだ…」
そう呟く自分がいた。

映画の企画を考える責任の重さを知った一日だった。

浅山幹也