演技にも日々、必要な鍛錬が存在する

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俳優・演技Bクラス 第4回
講師:金世一先生

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早いもので、もう今日で全体のカリキュラムの半分を消化することとなった、俳優・演技Bクラス。
登場していただいたのは演技トレーナーの金世一先生です。

前期の受講生から大きな反響を呼び、今回も金先生の授業を楽しみにしていた受講生も多かったはず。「変わった自分を見せたい」「自分の成長を確かめたい」そんな思いがあったのではないでしょうか。
また、後期から参加の受講生も「演技のトレーニング」の内容に興味津々の様子。金先生も自己紹介の段階から、初顔合わせの彼ら、彼女らと積極的にコミュニケーションを取っていきます。

さて、トレーニングの最中、金先生が掲げた演技の三段階―。
それは「自我」、「他聞」、「表現」の三つでした。

俳優とは役になりきる職業。とはいっても、完全に他人に成り代わることはできません。しっかりとした「自我」を持ち、自分を輝かせるための努力を惜しまないことが第一段階となります。

そのうえで、他人の言葉に耳を傾け、共演者や演出家や観客に心をひらいていく「他聞」の段階を経て、演技は「表現」となるのです。


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「ピカソの特徴的な絵は、精密なデッサン力があったからこそ生み出されたもの。しっかりとした基礎ができていないと、それは表現とは呼べない自己満足に陥ってしまう」

確かにどんな世界にも才能や向き不向きはあるでしょう。しかし、それだけに頼っている人はプロの世界では通用しません。日々の鍛錬と努力は必須です。その一方で、演技に必要な鍛錬が何なのかわからない・・・駆け出しの俳優には、そんな悩みがあるのではないでしょうか。
金先生はそんな俳優の悩みに応えてくれるトレーニング・メソッドをたっぷりと時間をかけて伝授してくれました。
最後には敢えて、一番きついメニューが与えられます。体に負荷をかけながら発声練習を繰り返すその光景は、見ているだけでもしんどくなるような厳しいものです。

「足の震えが止まらない・・・」
「腹筋が痛い・・・」

流石にぐったりとした受講生のみなさんでしたが、表情には充実感が浮かんでいたのでした。まるでスポーツの試合が終わった後のよう!?

来週もまた金先生が続けて登場!これよりもきついトレーニングに、受講生は耐えられるのでしょうか?


京都事務局i