しなやかさと頑固さが企画実現の肝
2013年7月7日 企画・脚本クラス 第5回レポート
講師:安田真奈先生
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5回目の授業は七夕の日にふさわしい(?)40分延長して盛り沢山の内容となりました。
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3部構成で進められ、まず、安田先生おすすめの映画の紹介から始まりました。
黒澤明監督作品『天国と地獄』などのモノクロ大作からB級作品まで。
恋愛、アクション、サスペンス、ホラーなどさまざまなジャンルの映画を
概要と見所などを交えて語っていただきました。
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個人的には、先生も言及されてましたが「冬ソナ=韓国映画」の図式が頭にあり、
なんとなく素通りしてきた韓国映画をこれからは集中的に鑑賞してみたいなと思いました。
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2部は隣室の特設シアターに移動して今回の授業後半にかかわる映画作品を鑑賞。
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その後、再び教室に戻り、安田先生が共同脚本を担当された『奇跡のホスピス』と、
企画・脚本・監督をされた『幸福(しあわせ)のスイッチ』の企画経緯や
取材中のさまざまなエピソードなどのお話で講義は進められました。
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前者のホスピスを舞台にした作品は「死を待つ場所」というマイナスな印象を
払拭するために、「死ぬ所ではなく、生き抜く、生を全うする場」と捉え
「希望を持って生きる場所」と前向きなテーマにしたことで企画が進展したと
いうのが非常に興味深かったです。
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『幸福(しあわせ)のスイッチ』は安田先生が会社員時代の体験を元に、
電器店で働いた経験など綿密な取材と実体験にもとづいて創られた作品。
なかなか企画が通らず製作まで 3年かかったということです。
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プロデューサーにやんわり断られながらも決してへこたれず、何度も脚本を
書き換えたというパワーに感動しました。特に印象に残ったのは、この
作品を映像化するにあたって「働く親の姿をみて成長する」と「電器店」
という2つのことだけは譲れないという思いで挑んだということです。
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どんな要求にも柔軟に対応するしなやかさと、これだけは譲るもんかという
頑固さの両方が作品づくりに肝要なのだと強く感じました。
今回も楽しく有意義な時間となりました。ありがとうございました。
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栄 弥生
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